【発達障害ブーム、過剰診断、発達障害ビジネスについて】
こんばんは。
実は私は18年前からAD/HDという概念を勉強しており、(大学時代に保育士の勉強をかじり、AD/HDと出会いました)発達障害ブーム、発達障害の過剰診断やビジネスも増えている様に感じます。
今回は自身の考察で「発達障害ブーム、過剰診断、発達障害ビジネスになっていないか」を書きたいと思います。
冒頭に、「片付けられない女たち」という本が2000年に大ヒットし、AD/HDが徐々に知られる様になりました。
それでも18年前は、AD/HDの概念は社会に殆ど浸透されておらず、発達障害者支援法が2005年に施行されてから認知が広められました。
又、2016年には発達障害者支援法改正により、更に広められました。
※簡単な改正概要は下記ご参照ください。
私も一度はAD/HDと診断されましたが、転院し、現在の主治医は「発達障害はブームみたいなものだから貴方は違う、双極性障害の疑いの方が強い」とハッキリ言われました。
※AD/HDと双極性障害は共通点と相違点が御座います。
なぜ、発達障害ブーム・過剰診断及びビジネス化しているかというと、下記要因からでないかと考察しております。
1. 発達障害という言葉は誰もが知っているかもしれないがその解釈が一定ではない。
2. 発達障害は明確な原因がなく、科学的根拠によって確立された治療法が少ない。
3. 発達障害の診断は適切になされているとは限らず、しばしば過小あるいは過大である。
4. 当事者や保護者にとっては抱えている社会的困難から藁をもつかみたくなる。
5. そもそも医療や公的支援であってもビジネスであっても質の評価が容易ではない。
また、私たちが生活する社会の変化も、過剰診断と深く関わっていると感じます。
50年前や100年前と比べると、私たちの環境ははるかに情報量が多くなって気が散りやすくなり、長時間動かずに座ったままいることを求められるようになりました。
つまり、昔に比べると、AD/HD気質の方にとってはより不注意になりやすく、多動であることを禁じられる状況が起因しているのではと解釈しております。
それに加え、「発達障害」の歴史は浅く、ネグレクトや虐待等の「愛着障害」からくる後天的な発達障害のような症状が出る可能性も考えられます。
「発達障害」と似て非なる「愛着障害」とはいったいどの様な違いでしょうか?
※下記リンクがわかりやすいと思います。ご参照下さい。
https://susumu-akashi.com/2015/03/steve-jobs/
※こちらも「発達障害」と「愛着障害」の見解が書かれております。
ちなみに私は主治医より「解離性障害」と診断されておりますが、
下記リンクに「解離性障害」が記述されております。
●本当に脳を変えてしまう子供虐待という第四の発達障害
https://susumu-akashi.com/2013/12/%E7%AC%AC%E5%9B%9B%E3%81%AE%E7%99%BA%E9%81%94%E9%9A%9C%E5%AE%B3/
ちなみに専門家ですら「発達障害」と「愛着障害」の見極めが難しいとの事です。
更に発達障害の概念は、まだまだ未解明な部分が多いです。
そんな中で「発達障害と呼ばないで」の著者の精神科医、岡田尊司先生は
発達障害と診断された患者の中には、愛着(愛情)障害による原因が多いのでは
ないかとの疑いを診療を通じて持つようになったとの事です。
ちなみに精神科医の香山リカ先生は、「発達障害と言いたがる人たち」という本も出版されています。
確かに、明らかに発達障害の方もいらっしゃると存じますが、定義が曖昧故にグレーゾーンの方が多すぎて「自分が発達障害かも?」と思われる方が多いです。
私が申したいのは、色んな観点から、発達障害だけと決めつけず、複合的に考える必要があると思っております。
正直、ASDに関しては私はあまり詳しくないのでこちらに関しては差し控えます。
発達障害が世に一人歩きする中、正しい見解と共に、医学的、心理学的、教育学的、社会学的検証を強く望みます。
最後に、この記事は非常に面白いので、宜しければご一読下さい。